ご相談内容
インターネットで、親権と監護権を分ける方法があることを知りました。これは、どういうことなのでしょう。
無料相談でのアドバイス
一般に言う親権は子どもを直接育てる権利のことですが、「監護権」と対比した場合、別の意味合いを持ちますのでご注意ください。その上で「親権」とは、教育や財産に関する決定権を指します。具体的には、進学先を決めたり、お金の使い道を指示したりすることです。一方の「監護権」は、お子さんと一緒に暮らす権利です。
これらを分けてしまうと、何をするにも両者間の確認が必要になり、身動きが取れなくなりますので、当職としてはお勧めできません。
実際のご依頼
趣旨を正しくご理解いただいた上で、離婚の話合いを続けることになりました。
弁護士の一言
ほかに考えられる不都合の一例として、「再婚後の名字」が挙げられます。名字の変更は「親権者」に対してのみ認められているため、「監護者」である田中さんが再婚して佐藤さんになっても、お子さんは田中さんのままなのです。このようなことが考えられますので、弁護士と相談の上、慎重にご判断ください。