離婚・男女問題コラム

2016.12.21

「逃げ恥」大団円!有終の美を飾る

こんにちは。日本橋人形町の弁護士濵門俊也(はまかど・としや)です。

昨日,15分拡大版で放映されたTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(「逃げ恥」と呼ばれていました。)が大団円を迎えました。その平均視聴率は自己最高を更新する20.8%(ビデオリサーチ調べ,関東地区)。初回から一度も数字を落とさず視聴率を上昇させ,ついに初の大台超えを達成し,有終の美を飾りました。
当職も妻と一緒に視聴しましたが,大満足のエンディングでした。毎回のパロディ,小ネタの数々はもちろん,最終回ではこれまでの伏線がスルスルと拾われ繋がっていく様など見応えがありました。そして毎回必ずウルウルする場面があるなど今回の秋ドラマの中では最高傑作であったと思います。

原作は講談社「Kiss」で連載されている海野つなみさんによる同名漫画です。求職中の妄想女子・森山みくりが,独身会社員・津崎平匡の家事代行として働くうちに,2人が従業員と雇用主という関係の「契約結婚」をしてしまう社会派ラブコメディーです。
主演を務めた森山みくり役の新垣結衣さんはチャーミングでしたし,津崎平匡役を演じた星野源さんもマルチな才能をいかんなく発揮されていました。周囲の演者さんも素晴らしかったです。
エンディングで星野源さんが歌う主題歌「恋」に合わせ,新垣結衣さんらキャストが披露する通称・恋ダンスは社会現象になりました(番組放映中の楽曲の使用を許可した星野さんは天晴です。)。また,「ムズキュン」という新語も誕生しました。ちなみに,「ムズキュン」とは,なかなか進まない展開に見ている視聴者が「観ているこっちがムズムズしてしまう」,そんな二人に胸キュンしてしまうところから,でき上がった造語だそうです。

最終回では,平匡の提案で「雇用主と従業員」の関係から「共同経営責任者」として2人で家事を分担したことをきっかけに,不満が表面化し自己嫌悪でふさぎこむみくりでしたが,平匡の言葉で再び互いに愛情を取り戻していく姿が描かれました。

今回の「逃げ恥」の成功の一因として,当職は「脚本の妙」があると思います。脚本は,野木亜紀子さんで,TBSの火10枠では「重版出来」も担当されていました(これも傑作でした。)し,新垣さんとは,「掟上今日子の備忘録」でも共演されています。野木さんの脚本は,言葉のチョイスが本当に絶妙で,胸を打ちます。野木さんが脚本と聞きますと,字幕翻訳が戸田奈津子さんだったほどの信頼感と安心感があります。

そんな野木さんですが,ツイッターでつぶやいていた次の言葉がなかなかハンサムで,思わず唸りました。
【以下,引用始め】
「てかさ、視聴率の責任が存在するのであれば、その戦犯の第一は脚本家であり、次がプロデューサーですよ。役者のせいにするのはやめませんか。設計図が悪ければ家は立ちません。視聴率の原因を役者に求めるこの風潮はドラマのクオリティをも左右します。叩くなら製作サイドを叩け。役者のせいじゃない。」
【以上,引用終わり】

 

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